公益財団法人 大阪産業局

ゲスト さん

中期経営計画と短期経営計画の違いを教えてください。

Q

中期経営計画と短期経営計画の違いを教えてください。

短期経営計画として予算は毎年作成していますが、中期経営計画は作成したことがありません。両者はどのように違うのでしょうか。

A

中期経営計画は進むべき方向性を明確にし、短期経営計画は「今を知るモノサシ」です。


 経営計画は、大きく3つに区分することができます。
 長期経営計画(10年程度)、中期経営計画(3〜5年)、短期経営計画(1年)です。
 まず、それぞれの違いを把握しておきましょう。
 
 長期経営計画は、経営方針や長期的なビジョン、例えば10年後にありたい姿などをまとめたものです。
 中期経営計画は、もう少し短いスパンで、長期的なビジョンを実現するために、企業の進むべき方向性を明確にし、「今、何をなすべきか」を明らかにすることを狙いとして策定されるものです。「現状から見た将来を示すもの」と言えます。
 それに対し、短期経営計画は数値計画などを詳細に立てたものであり、「今を知るためのモノサシ」だと言えるでしょう。

 「先が見えやすい」という意味で、作りやすいのは短期経営計画ですが、中期経営計画あっての短期経営計画の方が効果的です。
 例えば、赤字に苦しんでいる企業の場合、1年後に黒字にするのは至難の業かもしれません。せっかく計画を立てても、実践する意欲にはつながらないかもしれません。しかし、中期経営計画であれば、1期目が赤字でも「数年後には黒字になる」という希望を持つことができます。

 まとめると、中期経営計画を作成したうえで、そこから短期経営計画に落し込むことで予算化し、予実管理を行うことが望ましいといえるでしょう。

 最後に作成の頻度についてですが、中期経営計画は、「現状から見た将来を示すもの」です。現状が変われば将来も変わりますので、毎年作り直すことが理想的です。短期経営計画は、その実現のために、年度ごとの実行計画を策定したもの。予算と実績の差異を測り、現在地を知る「モノサシ」ですから、一度作ったら変更はしないのが原則です。

回答した専門家
神佐 真由美
税務、会計

神佐 真由美

税務はもちろん、管理会計・キャッシュフローを軸にビジネスドクターとして経営を支援...

事業を継続するだけで大変な時代です。経営は変化対応業/危機管理業といわれ、流れの早い現代だからこそ、常に数字を見て活用する経営が求められます。変化を読み取り、これからの意思決定に活かす管理会計の構築を支援します。一番身近なパートナー、ビジネスドクターとして、経営者が経営=挑戦に専念できる環境づくりを支援します。一緒に未来を描き、課題を見つけ、解決していきましょう。

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