MOBIO産学連携オフィス テーマ別合同シーズ発表会 「万博」
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視線は2025年、その先へ!
<研究シーズの特長> ニューノーマルな社会においてE-Learningシステムを用いた遠隔・非同期であるオンデマンド講義のさらなる充実は必須です。 本発表では近年特に需要の高まっているプログラミング教育を対象にした、プログラムの自動採点システムの利用履歴からうまく学習できていない「無作為修正者」を検出するシステムを紹介します。 システムは受講者が提出するプログラムのソースコードを自動で実行し、正しく動作しているか評価・採点します。 提出したソースコードが100点に到達しなかったとき、受講者は100点に到達するまで修正,再提出を繰り返します。 このとき,提出ごとの差分を抽出し、その推移を分析することでどの部分を間違いの原因と認識しているか推測可能です。 発表者は差分の履歴から修正意図や、修正戦略の有無を識別する研究を行っており,採点システムが100点を出すまでやみくもにソースコードを修正する受講者の識別を行っています。 同様に、様々な受講者の「状態」を自動で識別することで、状況に応じた支援をシステムが自動で行うことが可能になります。 本システムと受講者状態識別に関する知見を生かしたサービスを共同で開発してくれるパートナーを募集しています。 <想定される用途> ・教育機関におけるプログラミング学習環境としての利用・サービス提供 ・オンデマンド型プログラミング学習サービスにおける、学習者の受講状況把握 ・学習者の受講・回答状況に応じたきめ細かな支援の自動化
発表者(4)
<タイトル> 核酸構造の色分けイメージングを可能とするカメレオンみたいな蛍光プローブ <発表者> 和歌山大学 大学院システム工学研究科 准教授 坂本 隆 氏 研究室等WEBサイトはこちら <略歴> 経歴北陸先端科学技術大学院大学助教を経て、2016年10月より現職。 ケミカルバイオロジーが専門。 <特許> 出願中
<研究シーズの概要>
がん原遺伝子の発現制御などに関わるとされる4重鎖(G4)DNAの働きは、未だ謎が多く、特に細胞核内での動的な挙動はほとんど明らかになっていません。
開発した蛍光プローブは2重鎖DNAに結合した場合には600 nmの蛍光を、G4 DNAと結合した場合には700 nmの蛍光を増加させる「2色スイッチオン蛍光応答」を示します。
細胞核内の2重鎖DNAとG4 DNAとを異なる蛍光色で同時に観察できることから、細胞核内のG4 DNAの動的挙動の解明や、G4が関わる疾患の診断などに応用できると期待されます。
<研究シーズの特長> ・4重鎖DNAと2重鎖DNAを異なる色の蛍光で検出できる。 ・細胞内の4重鎖DNAと2重鎖DNAを色分けして観察できる。 ・特殊な顕微鏡は不要。 ・4重鎖核酸の振る舞いを調べる研究用ツールとして使える。 ・4重鎖核酸が原因となる種々の疾患の診断に使える可能性あり。 <想定される用途> ・研究用試薬 ・検査用試薬
ポスターセッションについて
シーズ発表に関するパネル等の展示を行います。
各発表者がブースにて対応しますので、お気軽にご覧ください。
プログラム
14:00 開会挨拶 14:05 基調講演
「いのち輝く未来社会のデザインに向けて(「TEAM EXPO 2025」プログラムについて)」 公益社団法人2025年日本国際博覧会協会 参事 鈴木 猛志 氏 14:30 小休憩 14:40 シーズ発表(1)
『1日240時間』―よみがえるEXPO’70の展示映像 甲南大学 文学部/日本語日本文学科 准教授 友田 義行 氏 15:00 シーズ発表(2)
インクルーシブなモビリティ社会に向けて?大阪・関西万博2025をきっかけに?
近畿大学 総合社会学部 環境・まちづくり系専攻 准教授 北川 博巳 氏 15:20 シーズ発表(3)
受講者の無作為修正を検出するプログラム自動採点システム 奈良工業高等専門学校 情報工学科 准教授 上野 秀剛 氏 15:40 シーズ発表(4)
核酸構造の色分けイメージングを可能とするカメレオンみたいな蛍光プローブ 和歌山大学 大学院システム工学研究科 准教授 坂本 隆 氏 16:00 名刺交換・ポスター展示、個別相談会 17:00 閉会
基調講演
公益社団法人2025年日本国際博覧会協会による特別講演
発表者(1)
<タイトル> 『1日240時間』―よみがえるEXPO’70の展示映像 <発表者> 甲南大学 文学部/日本語日本文学科 准教授 友田 義行 氏 研究所等WEBサイトはこちら <経歴> 信州大学教育学部准教授を経て、2020年より現職。 日本近代文学・映画研究が専門。 <特許> なし
<研究シーズの概要> 万博は芸術の祭典でもある。EXPO’70にも岡本太郎ら多くの芸術家が参加した。だが、多くの展示作品は万博終幕後に散逸してしまった。 そんな中、映画『1日240時間』は当時の展示映像として現存する稀少なコンテンツである。
私は作家・安部公房と彼の小説を映画化した勅使河原宏監督の協働について研究してきた。 二人は映画『砂の女』の原作者・監督として知られ今も世界的な知名度を誇る。 本研究は勅使河原が本拠地とした草月会(現(一財)草月会)から協力を得て進められてきたが、その過程でEXPO’70で上映されたきりになっていた映画フィルムを発掘できた。 それが安部公房脚本、勅使河原宏監督の4面スクリーン実験映画『1日240時間』である。 当時は自動車館で上映され自動車の未来を描くSFミュージカル映画として鑑賞された。 2013年に草月会や製作スタッフ、イマジカの協力を得て本作をデジタル復元することができた。 甲南大学では兵庫県庁とも提携して2023年度に甲南映画祭(万博映画特集)を企画しており本作の上映も予定している。 この歴史的な作品を、EXPO2025を機にもっとさまざまな場で「再生」しないか。EXPO’70と2025をつなぎ、世代を超えた対話が広がるはずだ。
<研究シーズの特長> (1)『1日240時間』はEXPO’70で上映された展示映像の中で、現存する稀少な作品である。 (2)同作は世界的な文学者(安部公房)と映画監督(勅使河原宏)による最後の協働作である。 (3)同作は4面マルチスクリーン作品である。私は4面を1面に合成したもののほか、1面ずつ別々に作成されたHDデジタルデータも所有している。 (4)同作はソフト化されておらず、販売されていない(ダイジェスト版を除く)。劇場での上映も、過去数回のみ(2021年)。 (5)同作の著作権は一般財団法人草月会が所有している。私は同財団の協力を仰ぎ、2013年にHDデジタルデータ化を行った。同財団との協力体制はすでに構築できており、許諾を仰げば上映・利用することができる。 (6)同作は自動車をテーマにしているため、現代における自動車産業や運送業、「空飛ぶ車(ドローン)」などと比較することでも広く関心を集めることができる。 (7)勅使河原宏監督はEXPO’70で、サントリー館で上映された『生命の水』の製作にも関わっている。フィルムや関連資料の所在が確認できれば、デジタル化を行いたい。そしてコンテンツを分析することで、日本映画史研究の空白に重要な情報を追加したい。
<想定される用途> (1)映画館等での特集上映(解説や学術的報告も可能):関西の映画館をはじめとした公的施設やイベント会場等で『1日240時間』の上映を行う。短篇であるため、ほかの万博関連作品との併映や、解説・学術的報告・トークイベント等とセットにすることも可能。上映には一般財団法人草月会への申請が必要。 (2)DVD等での販売やコンテンツのネット配信:『1日240時間』はソフト化されていない(ダイジェスト版を除く)。一般財団法人草月会の許諾が得られれば、DVDやBlu-rayでの販売を行うことで、万博ファンや映画ファン、何より勅使河原宏監督ファンに向けて広く発信することができるだろう。 (3)CM等での利用(同前):一般財団法人草月会の許諾が得られれば、同作をCM等に活用することも考えられる。2025年が近づくにつれ、EXPO2025をイメージしたテレビCM・ネット広告等が増えることが予想されるが、その際にEXPO’70の映像が断片的に使われることもあるだろう。『1日240時間』は当時の会場風景などとは異なり、芸術的娯楽作品として、また特撮映像としても、古くて新しい魅力をもったコンテンツとなるはずである。
発表者(2)
<タイトル> インクルーシブなモビリティ社会に向けて?大阪・関西万博2025をきっかけに? <発表者> 近畿大学 総合社会学部 環境・まちづくり系専攻 准教授 北川 博巳 氏 研究室等WEBサイトはこちら <経歴> 近畿大学助手、東京都老人総合研究所、兵庫県立福祉のまちづくり研究所・兵庫県立西播磨総合リハビリテーションセンターセンターを経て2022年より現職。 福祉のまちづくりが専門 <特許> なし
<研究シーズの概要> 2025年開催の大阪・関西万博はメインテーマを「いのち輝く未来社会のデザイン」としています。 一人ひとりが互いの多様性を認めあうインクルーシブな社会環境のもと、持続可能な社会づくりに取り組んでいく必要があります。 そのためには科学技術を活用しつつ、実現可能であることが今まで以上に重要になってきます。 健康で文化的な生活を営むにはそこに行くことができるかのアクセシビリティとそこにどのようにしていくかのモビリティが重要となってきます。 アクセシビリティでは交通手段のバリアフリー化が進んできたとともに、モビリティ(移動性)の分野においても高齢者のラストワンマイルの移動手段として自動運転技術の応用やスモールビークルなどの開発がされています。 ここでは高齢者のモビリティと福祉機器(アシスティブ・テクノロジー)、そしてまちづくりの観点から高齢社会におけるモビリティのデザインについて話をしたいと思います。
<研究シーズの特長> 高齢者・障害者の生活を支援するための機器開発は沢山されています。私自身障害者のための機器開発に関わった経験がありますが、ニーズの多様性やコストなど商品化されるまでには至らず、当事者の直接役に立つところまで行っていないのが現状です。また、バリアフリーやモビリティに関する技術開発もかなりのスピードで進んできていますが、社会としての受容や安全性や持久性の検証、および環境整備が整っていないために実験レベルで終わることもしばしばあります。今回は技術のシーズを直接お伝えするよりはむしろニーズの部分、画一的ではない多様さの重要性、そして現在の社会的な動向をお伝えすることで今後の研究シーズにつながるような情報提供をめざしてゆきたいと思います。
<想定される用途> ・アシスティブテクノロジーやジェロンテクノロジーなどの技術開発 ・MaaS(サービスとしてのモビリティ)の構築 ・多様なWheel(車輪)を用いた新しいモビリティの社会開発
発表者(3)
<タイトル> 受講者の無作為修正を検出するプログラム自動採点システム <発表者> 奈良工業高等専門学校 情報工学科 准教授 上野 秀剛 氏 研究室等WEBサイトはこちら <経歴> 奈良工業高等専門学校 助教,講師を経て2017年より現職。ソフトウェア工学が専門。 <特許> なし
